LBS カルチャーをペットに与えると、軟便や下痢便の状態が改善されるとともに糞便臭も緩和される等、腸内環境の改善をうかがわせる多くの飼い主からの報告があります。そこで、18の動物病院で31頭のイヌを対象にそれらの効果を試験しました。

飼い主にLBSカルチャー配合サプリメント「パートナープロテック」を飼育犬に8週間経口投与してもらった後、体臭および糞臭の変化を獣医師が観察しました。体臭に対しては、減少・やや減少を合わせ71%に改善を認めました。(下図)

「パートナープロテック」投与イヌにおける体臭軽減効果

さらに糞便臭についても81%に軽減効果が認められました。(下図)

「パートナープロテック」投与イヌにおける糞臭軽減効果

上の臨床試験の結果から,次の臨床試験では便の主な臭いの元となるアンモニアおよびアミン濃度を測定しました。健康成熟犬5匹(フレンチブルドッグ,シーズー,ラッセルテリア各1頭,秋田犬2頭)を7日間予備飼育後,「デオフィール」(LBS カルチャー以外の有効成分を含まない錠剤)を体重5kgあたり1錠7日間連続給与し,健康状態および糞便の状態と臭いを観察するとともに,アンモニアならびにアミン類濃度をガス検知管法を用いて測定しました。給与終了後1週間「デオフィール」給与をやめ,消臭効果の減衰を観察しました。糞便臭は給与直後から緩和した後1週間後にはほぼ消失しました。給与を中止すると便臭は徐々に強くなりました。(下表)

「デオフィール」投与イヌにおける糞便の臭気の軽減

 犬  種 給与前7日 給与7日後 給与中止7日後
 フレンチブルドッグ513
 シーズー413
 ラッセルテリア413
 秋田犬1523
 秋田犬2413
 平均値4.4 1.2 3.0 
評価基準5:異臭がきつい,4:異臭がする,3:異臭が少ない,2:異臭がほとんどしない,1:異臭がしない

さらに、糞便中のアンモニア量およびアミン類量も給与1週間後には激減しました。
ヒトがイヌの糞便臭を感じなくなる濃度はアンモニア量3ppm以下、アミン類量2ppm以下とされており、測定値はそれ以下あるいはその近くまで低下しました。(下表1、2)

表1 「デオフィール」投与イヌにおける糞便のアンモニア濃度の変化

犬  種 給与前7日給与7日後給与中止7日後
フレンチブルドッグ5ppm0ppm3ppm
シーズー10〃0〃6〃
ラッセルテリア10〃10〃10〃
秋田犬110〃0〃6〃
秋田犬25〃0〃3〃
平均値8.0〃2.0〃5.6〃

表2 「デオフィール」投与イヌにおける糞便のアミン濃度の変化

犬  種給与前7日給与7日後給与中止7日後
フレンチブルドッグ5ppm0ppm3ppm
シーズー20〃2〃10〃
ラッセルテリア25〃5〃16〃
秋田犬15〃0〃3〃
秋田犬27〃0〃4〃
平均値12.4〃1.4〃7.2〃

動物病院で18頭のネコを対象にLBSカルチャーの糞尿臭軽減効果を試験しました。
飼い主にLBSカルチャー配合サプリメント「ワンスプーン」を飼育猫に8週間経口投与してもらった後、糞尿臭の変化を獣医師が観察しました。その結果、減少・やや減少を合わせ83%に糞尿臭軽減効果を認めました。(下図)

「ワンスプーン」投与ネコにおける糞臭軽減効果

上の臨床試験の結果から、次の臨床試験では糞尿の臭いの元となるアンモニアおよびアミン濃度を測定しました。

サプリメント「デオエイド」(LBSカルチャー以外の有効成分を含まない錠剤)を健康なネコ5匹に給与し、尿臭が軽減されるか否かを試験しました。

5日間予備飼育した後、体重5kgあたり被験物質7gを7日間連続給与し、健康状態と尿および糞便の状態、臭気を観察しました。
アンモニアおよびアミン類はガス検知管法により測定、pH、糖、ならびに蛋白はウロペーパーⅢを用いて測定しました。

「デオエイド」給与前の7日間は全匹にきついアンモニア臭のような刺激臭が強かったが、「デオエイド」給与4日後からは臭いは緩和され、気にならない程度に軽減しました 。さらに、給与終了7日後も、臭いが気になりませんでした。

アンモニア濃度およびアミン濃度は下表のように推移しました。
さらに尿糖濃度はそれぞれ、1.8ppm、1.1ppm、1.2ppmと推移しました。
また、尿pHは試験期間を通し7.6〜7.2であり、正常値を維持しました。

「デオエイド」投与ネコにおける糞便のアンモニアおよびアミン濃度の変化

検査項目給与前7日給与7日後給与中止7日後
アンモニア濃度48.0ppm26.0ppm38.8ppm
アミン濃度62.0〃17.2〃44.0〃
※濃度は5匹の各測定値の平均値