熱耐性試験

熱耐性試験

LBSカルチャーの熱耐性試験

実施機関

神戸大学

目的

LBS液に熱を加えたとき、LBS液の免疫活性消失の有無を調べる。

材料と方法

1) 実験動物

Balb/cマウスの雄を用いた。

2) LBS液への加熱

電子レンジを用いて、培地およびLBS液を180℃あるいは200℃で10分間、熱を加えた。

3) 免疫活性試験

マウスから牌臓を取り出し、牌細胞を調整した。96穴プレートに5Xl0^5個になるように細胞を入れ、培地、LBS液、加熱した培地およびLBS液を100µl中1µl、2µl、4µl、8µl加えた。比較対照としてCon AとLPSを2µg/mlの濃度で加えた。20時間、37℃、5% CO2インキュベータ内に静置し、WST-1 (Takara社製)を10 µl加えて2、4、6時間後に吸光度を測定した(試薬を加えたのち活性の見られるものには色が付く。これを装置にかけて色の度合いを読む)。
ConA : T細胞を活性化させる試薬、LPS : B細胞を活性化させる試薬、WST-1 : 細胞の活性を見るための試薬

結果

1) 180℃
180℃で処理したLBSの免疫活性に変化は見られなかった。

2) 200℃
200℃処理したLBSでは処理しないものと比べて、活性は減少していたが、コントロールと比較して活性は認められた。

考察

180℃で処理した場合、免疫活性の低下が認められないことからこの温度による加熱によっても免疫活性を誘導する物質は壊れないものと考えられる。しかし、 200℃処理では活性が減少しており、200℃の熱には免疫活性を誘導する物質は 耐えられないと思われる。また、今回は処理時間を10分間でおこなっているとから、180℃の処理の場合の耐久時間をさらに検討をする必要はあるが、クッキーなどの高温で短時間であれば、LBSを含有させてもその活性は消失しないものと考えられる。

結語

  1. LBS液は180℃では免疫活性は維持された。
  2. LBS液は200℃では免疫活性が低下した。