LBSの代謝特性

LBSの代謝特性

発酵系の多様性を拡張するメタボローム生成

SBOは、自然界で複雑な有機物を分解する能力を持ち、
LBS発酵においては、米ぬか由来の多糖・タンパク質・脂質の分解に寄与する。
主要な代謝特性は次の通りです。

(1)多糖分解系(Polysaccharide Degradation)

  • β-グルカン、セルロース、ヘミセルロース等の難分解性多糖の分解
  • 米ぬか細胞壁の破砕に伴う栄養素の可溶化

(2)有機酸・短鎖脂肪酸産生(SCFA Production)

LBSのSBOは乳酸菌・酵母の代謝経路を補完し、
乳酸・酢酸・プロピオン酸などの短鎖脂肪酸生成を促進する。
これらの物質は腸管の生理機能(pH調整、上皮細胞エネルギー供給、免疫調整)に寄与する。

(3)抗菌性代謝物の生成(Antimicrobial Compounds)

自然界での競争圧により、

  • バクテリオシン様物質
  • 抗真菌性ペプチド
  • フェノール系代謝物
    などの抗菌物質を生成する能力を持つ菌種が多い。

LBSでは、これらが有害菌の増殖を抑制し、共棲発酵の微生物生態を安定化させる。

LBSの機能性評価

消化・免疫系への影響メカニズム

(1)腸内免疫調整

LBSが生成する代謝物は、腸管免疫(GALT)に作用し、

  • 樹状細胞の成熟調整
  • IL-10などの抗炎症性サイトカイン誘導
  • 上皮バリア機能の維持
    といった免疫恒常性の調整を促す。

(2)腸内細菌叢への生態学的影響

ポストバイオティクスは腸内細菌叢の組成に影響を与え、

  • 有害菌抑制
  • 乳酸菌・ビフィズス菌の優位化
  • 発酵バランスの改善
    をもたらす。

(3)IBSを含む腸機能へのポテンシャル

短鎖脂肪酸増加、pH調整、炎症抑制などの作用から、
IBS・機能性胃腸症に関連する腸管過敏性の緩和が示唆されています。