研究開発

研究開発

Research & Development


共棲発酵から生まれる新しい機能性素材


株式会社リタニアルバイオサイエンスでは、乳酸菌・納豆菌・酵母菌など複数の有用微生物を同時に培養する共棲発酵技術により得られる微生物発酵産物「LBS共棲発酵産物」の研究開発を行っています。
本素材は生菌ではなく、発酵過程で微生物が産生した代謝産物を主成分とするポストバイオティクス素材であり、微生物叢環境および生体恒常性に関する研究が進められています。
現在、以下の原料ブランドとして提供されています。
• LBSカルチャー(飼料・食品用途)
• LBSピサラ(食品用途)


研究の背景


LBS研究は、土壌微生物による植物生育改善研究を起点として発展しました。
植物、動物、ヒトの生体環境に共通して存在する微生物生態系のバランスに着目し、長年にわたり観察研究および応用研究が進められてきました。

特に次のような現象が研究の契機となりました。

  • 家畜における排泄物臭気の低減
  • 便性状の安定化
  • 口腔環境の変化
  • 皮膚状態の変化

これらの観察結果を基に、腸内環境、免疫、炎症反応、微生物叢との関連について研究が行われています。


腸内環境に関する研究


LBS共棲発酵産物の給与により、家畜およびペット動物において次のような変化が観察されています。

  • 排泄物臭気の低減(4〜5日程度で体感)
  • 便性状の安定化
  • 腸内発酵状態の改善

また、畜舎環境においては、継続給与により約1ヶ月程度で舎内臭気の低減が確認されています。

これらの変化は、腸内微生物叢のバランスおよび発酵代謝の変化による可能性が示唆されています。


口腔環境に関する研究


口腔環境に関する観察では、次のような変化が報告されています。
• 起床時の口腔内粘着感(ネバネバ)の低減
• 唾液分泌の増加
• 口臭の低減傾向
一方で、強い抗菌・殺菌作用を有する製品と併用した場合、これらの変化が十分に確認されない場合があることも観察されています。
このことから、LBS共棲発酵産物は殺菌作用ではなく、微生物叢環境の調整に関与する可能性が示唆されています。


皮膚・粘膜環境に関する観察


外用使用に関するモニター観察では、以下のような変化が報告されています。

  • 皮膚乾燥感の軽減
  • 手荒れ・軽度亀裂の改善傾向
  • 湿疹や痒みの軽減
  • 頭皮炎症の軽減
  • 軽度創傷や火傷の回復サポート

一部の症例では使用開始後数日以内に変化を自覚したとの報告もありますが、全ての症例で同様の結果が得られたわけではありません。


作用機序に関する研究


これまでの研究および観察結果から、LBS共棲発酵産物の作用には次のような生体反応が関与している可能性が示唆されています。

  • 微生物叢バランスの変化
  • 腸管免疫の調整
  • 炎症性サイトカインの制御
  • IgE関連免疫応答への影響

ただし、これらの詳細な分子機構については現在も研究が進められている段階です。


今後の研究展開


皮膚、腸内、口腔などの生体環境は、微生物叢を介して相互に影響を及ぼす可能性があると考えられています。
LBS共棲発酵産物は、こうした微生物環境の恒常性に関する研究素材として、
• 腸内環境研究
• 粘膜免疫研究
• 慢性炎症研究
• 動物健康管理
• 食品機能研究
などの分野で応用研究が進められています。

臨床研究

基礎研究

総説