3.新世代バイオジェニック
LBSはバイオジェニック◎、ポストバイオティクス◎、プロパラバイオティクス〇、プレバイオティクス△、シンバイオティクス×、プレバイオティクス△、プロバイオティクス×です。
死菌による新世代バイオジェニック素材
――死菌が拓く、新しい機能性の領域――
腸内細菌研究の進展により、これまで「生きた菌のみが有効」とされてきた常識は大きく変わりつつあります。現在では、乳酸菌や酵母などの「不活化菌体」や「発酵代謝産物」にも、生菌に匹敵あるいはそれを補完する生理活性が存在することが数多く報告されています。
LBSは、土壌由来の高耐性株――Lactobacillus、Saccharomyces、Pichia ――を用い、共生発酵技術によって生成された代謝物と死菌体成分を高次に融合させたポストバイオティクス原料を開発しています。
「死菌=非活性」という従来の認識は、もはや過去のものです。
死菌体の細胞壁多糖やペプチド断片は、腸上皮や免疫細胞に直接作用し、炎症制御・バリア機能強化・抗酸化応答の調節など、多面的な生理作用を誘導します。さらに、発酵過程で生成される有機酸・エクソポリサッカライド・短鎖脂肪酸などの代謝物は、腸内フローラを介さず宿主細胞に直接シグナルを伝達します。
LBSのポストバイオティクスは、こうした菌体構造と代謝物の二重作用を活かした「生理活性の再定義」を目指すものです。
私たちは原料メーカーとして、科学的根拠に基づく機能性評価と、食品・サプリメントへの応用展開を通じて、ポストバイオティクスの社会的価値を広げてまいります。
LBSカルチャーの顕微鏡写真

――死菌が拓く、新しい機能性の領域――
腸内環境を整える機能性食品といえば、長らく「生きた菌=プロバイオティクス」が主流でした。しかし近年、腸内環境の健康維持や免疫調整を目的とした機能性素材として、「プレバイオティクス」「プロバイオティクス」「ポストバイオティクス」など、さまざまな微生物関連素材が市場を形成しています。
| 区分 | 生菌・死菌 | 腸内細菌叢との関係 | 主体(成分) | 主な作用 | 代表的素材例 | LBSとの適合度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| プロバイオティクス(Probiotics) | 生菌 | 腸内で定着し有用菌を増やす | 生きた乳酸菌・ビフィズス菌など | 腸内環境改善・免疫調整 | Lactobacillus、Bifidobacterium | × |
| プレバイオティクス(Prebiotics) | 非生物 | 有用菌の餌として資化される | 難消化性オリゴ糖・食物繊維 | 有用菌の増殖促進・短鎖脂肪酸生成 | イヌリン、フラクトオリゴ糖 | △ |
| シンバイオティクス(Synbiotics) | 生菌+非生物 | 生菌とその餌の組み合わせ | プロバイオティクス+プレバイオティクス | 相乗効果で腸内環境を最適化 | 乳酸菌+オリゴ糖配合食品 | × |
| パラプロバイオティクス(Paraprobiotics) | 死菌 | 腸内で増えないが免疫系に直接作用 | 不活化菌体(死菌) | 免疫調整・抗炎症・抗感染 | Lactobacillus(熱処理死菌) | ◎ |
| ポストバイオティクス(Postbiotics) | 死菌+代謝物 | 腸内フローラを介さず直接作用 | 発酵代謝物(短鎖脂肪酸、ペプチド等) | 代謝物による抗酸化・抗炎症・バリア機能改善 | Saccharomyces、Pichia | ○ |
| バイオジェニクス(Biogenics) | 死菌・代謝物 | 腸内菌に依存しない | 菌体構成成分・ペプチド等 | 宿主免疫・代謝に直接作用 | 乳酸菌由来ペプチド、発酵抽出液 | ◎ |
- プロバイオティクス:生きた有用菌が腸に働きかける
- プレバイオティクス:有用菌の「餌」となる成分
- シンバイオティクス:両者の相乗効果で腸内環境を整える
- パラプロバイオティクス:死菌そのものが免疫を調整
- ポストバイオティクス:菌が発酵によって生み出した「代謝物」が健康を支える
- バイオジェニクス:腸を介さず、直接身体の機能に働く次世代の健康科学
その中でも、死菌(非生菌)を活用するアプローチは、従来の“生きた菌”に依存した考え方から進化した新たな科学的視点として注目されています。
生菌は腸内での一時的な整腸効果や発酵機能を担う一方で、温度・湿度・酸素濃度などの管理に高い技術を要し、賞味期限や安定性が課題となります。これに対して死菌は、加熱殺菌後も菌体成分や発酵代謝物が生理活性を示し、品質再現性・安全性・保存安定性に優れることから、機能性食品分野での応用が拡大しています。
リタニアル バイオサイエンスが開発したLBS(Lactobacillus / Saccharomyces / Pichiaの共生発酵死菌素材)は、この“死菌”の強みを最大限に活かした独自のバイオジェニック設計を有しています。
土壌由来の逞しい微生物をベースに、共生発酵の過程で生じる乳酸・多糖・抗酸化性代謝産物などを含み、腸内フローラや口腔マイクロバイオームの恒常性維持、抗酸化応答、免疫調節に寄与します。
さらにLBSは、耐熱性・抗酸化性に優れるため、焼き菓子・キャンディ・グミなど高温工程の製品化にも対応します。生菌では困難であった食品加工の自由度を大きく広げ、原料メーカーとしての新しい付加価値を提示します。
米ぬか培地が生み出す「日本人の体になじむ」発酵環境
LBSの共生発酵は、米ぬかを培地として行われます。米ぬかは、微生物発酵の際にβ-グルカンやポリフェノール、オリザノールなど多様な機能性成分を保持します。特に、米ぬか由来のβ-1,3結合グルカンに加え、酵母菌由来のβ-1,6結合グルカンが共存することで、免疫賦活性や抗酸化活性の相乗効果が期待されます。
また、LBSの原菌株はイネ科植物(ススキ)の根圏土壌から分離された微生物群であり、米ぬかとの親和性が高く、日本人の伝統的な米食文化と生理的適応性に調和した発酵系を形成します。この「日本の土と米が育んだ菌」は、単なる栄養素材を超え、地域性と文化に根ざしたポストバイオティクス素材として、新しい健康価値を提案します。

